教室体験日記

第1章

第6回 【ワックスでリング作成】


彫金教室体験レポート第6弾。
今回はちょっと上級の「ワックス」に挑戦!!
今回は細かい作業が多いが、キーホルダーのときのように「男らしくぶっつけ本番」で作っちゃうのか。それとも「男らしさ」は捨てるのか・・・意気揚々と乗り込んでいった町田。果たしてどんなものができあがったのでしょうか。。。




CHECK!

ワックスなので勿論作業行程も多いです。2日分の行程です。で、その行程はこのようになります。

・作るもの ワックスから作る、完璧オリジナルのリング
・作業テーマ ・ワックス加工(これが全ての鍵)

はじめに Step00:ごあいさつ
Step01:今日つくるもの
一日目・「デザイン・ワックス加工」
1. デザイン・サイズを決める Step02:リングのデザインを考える
Step03:全体の寸法の詳細・リングサイズを決める
2. ワックスに下絵を書く
Step04:ワックスに下絵を描く
3. 荒削り Step05荒削り
4. 細部を削って整える Step06:細部を削って整える
★★★★★ ★★★★★:1日目の感想
二日目・「最終仕上げ加工」
1.湯道を切り取ってバレルで荒磨き Step07:2日目
Step08
:湯道を切り取ってバレルで荒磨き
2. サイズ出し Step09:サイズ出し
3. 湯道跡を磨いて綺麗なリング型にする Step10:湯道の跡を磨いて綺麗なリング型にする
4. 全体を磨く Step11:全体を磨く
5. いぶし加工 Step12:いぶし加工
6. 最終磨き、バフ当て Step13:最終磨き、バフ当て
7. オリジナルリング完成!! Step14:完成〜!
終わりに Step18:最後にひとこと

ワックスの内輪を指定したリングサイズに削ったり、全体のシルエット加工は先生が行ってくれるので、こちらの行程項目は少ないです。が、それだけその「ワックスを削る」作業の重要度がわかります・・。
さぁ世界に一つだけの完全オリジナルリングを作るぞ!


Step00
<ごあいさつ>2003.2

 夏の空気を徐々に感じつつ、でも梅雨のじとじとで気分が下がり気味になってしまう(?)6月です。朝晩はまだ少し涼しいので寝やすいです。熱くて寝苦しい夏は、エスニックなお香でも炊いてぐっすり安眠を・・・。って今回もどーでもいい前置きを長々と・・・。



↑かなり赤ちゃんな木彫り熊。くわえている魚はシャケの稚魚でしょうかね。

Step01
<今日つくるもの>2003.2

本題へ移ります。
今回は、遂に念願のワックスに挑戦します!でもいきなり全部をするってのは無理があるので、ある程度先生に手伝ってもらう「ワックス体験コース」で、ワックスの楽しさと厳しさを知ってみようと思ったわけで。「てゆーかワックスって何ですの?」という方の為にちょっとだけ説明しましょう。

簡単に言うと、「ワックス」とは、精工で緻密なデザインのシルバーアクセサリーを作る上では欠かせないと言える、いわゆる「アクセサリーの原形」となるもの。加工がしやすくて、固さもイロイロあるので、アクセサリーの原形づくりには、まさにもってこいの素材。あと、熱によって溶ける、というのも重要な性質の一つ。何故かという話は後ほど。

そんなわけで、今回はそのワックスを使って、まさに自分の自分による自分のためのアクセサリーを作ってやろうと。

↑最初に描いたラフ。スピーカーリング!案の定、先生に「今はまだ無理。」と言われました。いつか作れるようになるかね・・。

Step02
<リングのデザインを考える>2003.2

 あらかじめデザインを決めてきていれば良かったんですが、いつもながら準備が悪いので、教室でデザインを考えます・・。もちろん普通に着けても恥ずかしくないものを作りたいので、わりとシンプルにした方が後々色んな服に合わせやすいかな、と。でもゴツイ感じは出したいし・・わがまま満載。
・・・で、決まったデザインが左のラフ絵です。実際に作る時に作業しやすいように、三面図でデザインを作ります。リングトップに金印文字で「禅」と漢字を彫って、サイドには静寂を感じる緩やかな風をイメージした模様を・・って大げさっすか?いいじゃないっすか。ちなみに「禅」とは・・と説明し出すとレポートより長くなるので割愛します。

↑デザイン完成。和風テイストなデザインが好きなんですよ。

Step03
<全体の寸法の詳細・リングサイズを決める>2003.2

 ある程度のデザインは決まりましたが、実際に作る上で重要な寸法を決めていきます。底の厚みは何ミリだ、トップの幅は何ミリだ・・という感じで。
リングサイズは、右手の中指につけると考えて22.5号で作ります。って太いなぁ・・。

↑決めた寸法をに沿って、先生がある程度の形を作ってくれます。

Step04
<ワックスに下絵を描く>2003.2

 油性マジックでワックスに絵を描いていきます。紙の上に描くのとは違って、最初はちょっと慣れにくいかも。でも失敗しても心配ご無用。失敗した所をちゃんと消す道具はあります。
何度か失敗→書き直しをしてやっと出来上がり。

↑下書きを終えたワックスとラフ。

Step05
<荒削り>2003.2

 下書きが描けたところでいよいよワックスを削ります。細い針や太い針、細いマイナスドライバーやその他にも色んな道具を駆使して形を作っていきます。が、まずは細かい部分を削る前に大体の部分を削っていきます。彫ってしまう部分は、まずは輪郭を彫っていきます。輪郭を彫り終えたら、彫り込みたい部分をゴリゴリと彫ります。ひたすら彫ります。言うまでもないかもしれませんが、力一杯やると失敗しちゃうかもしれないので、ある程度慎重に。

↑今回僕が使った道具はこれだけですが、このほかにももっとイロイロな道具があります。

←一番右の針を使って文字の部分を削ってます。慎重に、丁寧に。

Step06
<細部を削って整える >2003.2

 大体の部分が削り終わったら、細かい部分を削っていきます。慎重に、丁寧に作業をしてください。でないと僕みたいに「あぁっ、やってもた〜」という事が2回程起きたりしますので・・。
細部を彫り終えたら、リングを軽くする為に無駄な部分を削ります。リューターを使ってゴリゴリと。やり過ぎて穴が空いてしまうと大変なので、光にかざしながら、厚みを確認しつつ削っていきます。
最後に左右の彫り込みが全然違ってたりしないか、削りの甘い部分はないか、などをチェックして、リングの原型が完成!

↑中を削る時は慎重に。ボコッと穴あけちゃうといままでの苦労がパァです。
←原型が完成。これを原型として石膏で型を作り、そこに銀を流し込むわけです。

★★★★★
<1日目の感想>2003.2

 1日目終了!
ワックス体験教室の1日目は、メインの作業である「原型づくり」。デザインラフを描いている時も、「どんなん作ろうかなぁ〜」と楽しいのですが、実際にワックスを削り出すと、小さいものを手に取って作業しているのもあるのか、時間を忘れて黙々と作業をしていました。この作業、確かに難しいですがかなり面白いです。
2日目は、鋳造の終わったリングを仕上げる行程です。


↑鋳造するところを見せてもらいました。白いのが石膏で、真ん中の赤いのは流し込んだ銀です。この中にあのリングが・・・。

Step07
<2日目>2003.2

 ワックス体験教室2日目です。
1日目で仕上げたワックスと同じ形の銀の塊が左の写真です。これが最終的にピカピカの銀になるんですね・・・。ってあんまりピンとこないくらい、真っ黒な塊です。

↑鋳造後の状態。単なる鉄の塊にしか見えませんね。

Step08
<湯道を切り取ってバレルで荒磨き>2003.2

 溶かした銀を通す道、湯道を切り取ります。生まれた後に赤ちゃんのへその緒を切る感じです。で、バレルを使って荒磨きをします。すると、アラ不思議!さっきまで何の塊かわからなかったあの真っ黒けリングだったのに、銀の色がほのかに出てきましたよ!

↑バレルマシンです。中にリングを放り込んで、回転させます。中には鉄くずのようものが入っていて、それと擦れあう事で黒いカスを落すと・・。


このようになります。川の石が、他の石とぶつかり合いながら形を丸くしていくのと要領は同じですね。

Step09
<サイズ出し>2003.2

 ヤスリがけ作業を行う前に、微妙なリングの歪みを整えて、作る予定のサイズに調整します。芯金棒にリングを入れて、木づちで叩いて芯金棒とリングの隙間を無くしていきます。ここでの注意点は、木づちでリングを叩く時、彫り込んである部分を叩くと、彫刻が歪んでしまう恐れがあるので、リングの底の部分を叩くなどしながら、慎重におこなってください。


↑ソフトにやさしく叩いてあげましょう。

Step10
<湯道の跡を磨いて綺麗なリング型にする>2003.2

 ここからは最終仕上げ作業のヤスリがけ行程が続きます。最初に切り取った湯道の跡を、ヤスリで削り取ります。粗い目、細かい目を使い分けて、リングの形を崩さないように気を付けながら作業を行います。


↑デコボコがなくなるように、リングの曲線に沿ってヤスリがけをします。

Step11
<全体を磨く>2003.2

湯道削りが完了したら、次は全体を磨き上げていきます。リングの内側は、紙ヤスリをセットしたリューターを使って磨き上げます。外側は、まず粗いヤスリを使ってキズやデコボコがなくなるように磨き上げます。ある程度磨き上げたら、一旦ヤスリがけをストップさせます。

↑中も外も、一番細かいヤスリがけまでのヤスリがけをします。
←ある程度磨き終えたらいぶし加工です。

Step12
<いぶし加工>2003.2

 パッと見はなんだか鋳造後みたいな感じですね・・。でも細かい傷やツルツル感が、鋳造後とは明らかに違います。ってそうじゃないと困るんですけどね・・。

↑ふりだしに戻りました・・ように見えるけど、良く見たら最初に比べてデコボコがないです。

Step13
<最終磨き、バフ当て>2003.2

真っ黒になったリングを、ヤスリを使ってピカピカに磨き上げます。まずは粗めのヤスリで全体を磨き、紙ヤスリをセットしたリューターで中を磨き、最後に細かいヤスリでもう一度全体を磨き上げます。ヤスリ磨きが完了したら、バフを当ててピカピカに仕上げます。これで全ての行程が終了!あとはバフかすを洗浄して・・・!
↑ヤスリがけ完了〜。ある程度はピカピカですが、バフをあててもっとピカピカに・・。
←グオーンと高速回転するバフとリング。ピカピカ間近。

Step14
<完成〜!>2003.2

できた!できた!完成です!自分で作った完全オリジナルリングです!なんだか、いつにも増して感激です・・。素人レベルですが、完成度としてはまずまずではないでしょうか。ちょっとだけ製品っぽく見えたりなんかしたり(自画自賛)
サイドの彫り込みは左右両方に同じものを入れました。左側はちょっと失敗しちゃったので見せません。と、いうより曲線も微妙にいびつです。でもその方が「自分だけの完全オリジナル」って感じがして〜って前回と同じ言い訳になってますね・・。
ちなみに、このリング、30グラムにもなってしまいまして(普通のメンズリングは10〜15グラム程度)ちょいと予算オーバーしちゃいました・・。でも「自分だけのオリジナル」だから、そんなものは気にしない! 今回、遂に念願のワックス作業をする事が出来ましたが、思った以上に難しい!という以上に面白かった!という気持ちの方が強いです。自分で考えたデザインを、その通りに作り上げるのは確かに難しい事かも知れませんが、でもその分気持ちのこもったアクセサリーが作れます。アクセサリーって値段云々より、つける人の思い入れが大事なんだなぁと思うと、ワックスから作ったアクセサリーをプレゼントなんかしちゃったら、お目当てのあの子もイチコロ!になるかどうかはわかりませんが。 何にせよ「他とは違う」アクセサリーを求める方には是非ともやってみてほしいです。

↑上出来っすよ上出来。
←サイドの模様は、模様に沿って線を彫り込んでみました。曲線がいびつ。


Step15
<最後にひとこと>2003.2

 今回の彫金教室体験レポートはどうでしたか?体験レポートと同じく、実際に来ていただいた時も、どんどん自分の作りたいと思った物に挑戦してください。銀モノアクセサリーが好きな人はもちろん、物作りそのものが好きな人もぜひご参加下さい。。


CHECK!

このページの体験内容は『ワックス体験』で体験できるよ!詳しい情報は『コース案内』のページで確認してね!
もっと本格的に彫金をやりたい!という方は『チケットレッスン』で継続していろんなアクセサリーに挑戦してみてね。

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